感じてはいけない感情などない＝禁止を解く |
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こんにちは、たけだようこです。
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「怒鳴ってしまう私」の正体は怒りをうまく表現できない私でした。「感情を表に出してはいけない」と無意識のうちに繰り返し自分に言い聞かせていました。「怒り」だけではなく「寂しさ」とか「不安」とかネガティブな感情は感じてはいけないと自分を抑えつけていました。
みんなも同じように何かしら苦しみに耐えているのだから自分も耐えなければいけないと思い込んでいました。感じてはいけない感情などあるわけないのに・・・。感情は自然と沸いてくるものなのですから、それに逆らおうとするのがそもそも不自然なのです。
むしろ心の中から湧き出る感情こそが自分の本質的な中身であり、だからこそ湧き上がる感情をこれからの行動を選択するための道しるべにするべきだと思います。他でもない感情こそが本当に認めてあげるべき、ありのままの自分なのです。
何かに直面したときに自分がどんなふうに感じるかが、その目的や行動が自分にふさわしいかどうかのバロメーターになるのですね。楽しみながら気持ちよく達成感を得られることを続ければいいし、何か違和感を感じるときは方向が違うという証拠です。自分の感情は信じていいのです。ムリに感情を抑えつけると、おかしなことになってしまいます。
感情はウソをつきませんし湧き出てきた感情を変えようとしたり、感じないフリをすることなど誰にもできません。感情をそのように軽く扱うべきではありません。もっとも強く感じる感情は自分がこの世の中で最も信頼できる羅針盤なのです。
ただし、自分の感情をきちんと感じる能力を今一度磨く必要があるかも知れません。あるいは、その能力が身に付くまでは、信頼のおける誰かに自分がどう映っているかを訊いて、自分を客観的に把握することも必要です。人の気持ちはよく見えても、自分のことはなかなか見えづらいという経験は誰でもおありでしょう。人に自分のことを忠言してもらえた際には相手の言葉を信頼し、感謝とともに素直に受け止めましょう。
自分の本質的な感情の動きは雑念にまみれ、外からの情報の濁流にも流されて、なかなかストレートに感じる事は出来ないものです。瞑想の時間を５分でもいいので作ってみてください。座禅でもアロマでもかまいません。自分の内側に意識的に注意を向けて、子どもや他の人を見るのと同じようなスタンスで自分を観察するようにします。
最初は雑念ばかりと思っていた心の中に、自分の本来の感情の動きが感じられるようになれば本物です。１つのことに対して、相反する２つの感情が別々に存在するのを発見し、とても驚く事と思います。人間とは、そういう矛盾した感情を抱えた不完全な生き物なのですね。どちらも本物の自分自身なのです。
子どもと大人と表現する人もいれば、善と悪と表現する人もいます。光と影、表と裏など様々な言葉があるでしょうが、先人もその真実に気付いていたから、そのような言葉があるのでしょう。
全ての感情を解放し、自分の光と闇のどちらも受け入れられたとき、ようやくどちらか一方を選択する自由が生まれます。光を受け入れるというのは、決して闇の感情に蓋をして感じない振りをし続けることなどではありません。光輝く存在になるということは、まず闇の部分の自分も受け入れて、これからも湧き続けるその感情を選択しないという決断をすることなのです。
では、今回はここまでです。
次回もお楽しみに。
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