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「勉強の方法が分からない」とお子さまがこぼしたら?


●「勉強の方法が分からない」とお子さまがこぼしたら?

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「勉強のやり方が分からない」とお子さまが言い出したとしたら、勉強のやり方を考えることに意識が移ってしまい、勉強という本筋の行動をしていない状況です。たとえばテストが目前にあるのなら、お子さまが取るべき行動はただひとつ。計画を立て、勉強するのみです。

テストの範囲になっている教科書を開いて読む。これのやり方が分からないというお子さまが果たしているのでしょうか?教科書の理解を深めるために問題集もあるはずですので、範囲になっているところの問題を解く。これら2つを完了するのにやり方をあれこれと熟考する必要性は感じません。

テスト勉強とはズバリ、一度授業で理解したけれどすっかり忘れてしまった学習の内容をもう一度思い出す作業です。この思い出す作業によって授業で学んだ内容がテストの時に何も見なくても思い出すことができる「知識」として定着するのです。

“受験”というゴールまでに幾度となくこの作業を繰り返すことによって何も見なくても思い出すことができる「知識」が増えていくわけです。大量の知識を脳に送り込む作業はこの時期の子ども達の脳の発達段階に最も適した作業でもあります。

脳は、肉体のように衰えることを知らずいわば死ぬまで発達し続ける唯一の人間の器官です。脳のもっとも優れた機能は「知識」と「知識」を結びつけて新しいルールを見出す「ひらめき」の働きですが、ひらめく“脳”を作り出すには当然、ひらめきを生み出す材料となる、ある程度の量の「知識」が必要なわけです。

中学校の勉強は“脳”の発達に見合った量の知識を適度に送り込むのに最適といえます。また偏差値重視の、詰め込み式の勉強は子どもの心の発達を阻害するのではないかという考えから、ゆとり教育が実施されました。

しかし、心の働きを司るのは他でもない“脳”ですから、豊かな心を育むためにも勉強はとても理にかなっているのです。もっとも、ゆとり教育はすでに見直されたようですが。

>> お子さまに社会に適応する能力を身につけさせるには?

では、今回はここまでです。
次回もお楽しみに。

To Our Happiness!

たけだようこ

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