いじめ問題を解決する突破口はまず親が気づいてあげること |
●いじめ問題を解決する突破口はまず親が気づいてあげること
こんにちは、たけだようこです。
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お子さまが「いじめられている」と親に打ち明けるまでには、相当の葛藤があります。もちろん、お子さまはつらい思いをしているでしょうが、打ち明けてくれるお子さまには十分なサポートが可能です。
周囲の大人たちが親身になって力添えをし、お子さまの問題は解決へと向かうでしょう。現実にはいじめを受けていることを必死に隠そうとする場合がほとんどであり、むしろいじめを隠す子の方が深刻な心の問題を抱えていると言えるでしょう。
女の子の場合は、いじめられっ子の存在をグループで完全に無視し続けるだけで、十分に相手にダメージを与えられることを本能的に知っています。ですから「このくらいのことはいじめとは言わないのかも知れない」と、いじめられっ子はいじめに遭っていることに確信すら持てません。
大人に訴えても
「甘えないの」
「みんなそのくらいの悩みはあるものよ」
「あなたにも問題があるのでしょう」
と自分の責任にされてしまうだろうということも知っています。
男の子の場合でも同じです。たとえ暴力を振るわれても「自分が悪い」と思っていますから、とにかく目立たないようにすることに全神経を集中させています。授業中に先生に当てられると、それだけで絶望的になります。
答えを正しく答えても間違えても、後でまたいじめの的になることが目に見えているからです。いじめられっ子は自分が友達はおろか、先生にも疎まれていると思っています。
学校では孤立無援の状態で完全に独りぼっちですから、先生に助けを求める資格などないと思い込んでいます。
いじめと聞くと遠い別の世界の話で、お金を取られるとか衣服をボロボロにされるといった種類の話を想像される方が多いと思いますが、そのような周りから一目で分かるいじめだけがいじめではありません。
私自身、自分がいじめられていたと自覚し、言葉にして言えるようになったのは、いじめを受けてから２０年以上が過ぎてからのことでした。心が不健康であることにすら、なかなか気づけないのが実情でした。
心の状態が苦しいことに気づき、ウツを克服しようと行動を起こし始めてからいじめによるPTSD(Post Traumatic Stress Disorder/心的外傷後ストレス障害)の存在をたまたま知り、自分の症状と何度も照らし合わせてみて、ようやくいじめを受けたことを認めることができたのです。
そのような状況だったのですが、それでもまだ自分のウツ症状を何十年も昔の、子どもの頃の出来事のせいにするなんて、まっとうな大人のすることではないと、罪悪感さえ感じました。
お子さまのいじめについても同じことが言えます。自分がいじめに遭っているとどうしても認めることができないお子さまこそ、想像以上に深い心の傷を負っている可能性が高いと私は思うのです。
本人が言い出せない場合、親がいじめに気づいてあげるしか突破口はありません。
では、今回はここまでです。
次回もお楽しみに。
To Our Happiness!
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