質問2 -セッションの大まかな流れが知りたいです- |
マザーズセラピーのセッションの流れについてご説明をします。
セラピーやカウンセリングとは一般的に過去の領域を扱うものです。ちなみにコンサルティングは現在と未来を、コーチングは未来を扱います。
とはいえ、過去のつらい出来事と向き合うのはお子さまにとって相当無理がありますので、マザーズセラピーでは過去には戻らず、未来巡航を中心にセッションを進めていきます。
過去に戻る伝統的なセラピーとは真逆のアプローチであり、どちらかというと解決志向ブリーフセラピーの手法に近いです。
しっかりとした未来への時間軸を確立することで、さび付いてしまった過去の時間軸を取り戻していくという考え方です。
マザーズセラピーのセッションの特徴は・・・
● お母さまにも参加して頂きます お子さまのいじめを克服するには、まずはお子さまが自信を取り戻し、さらにご家庭でお子さまのやる気を引き出す会話=親子コーチングを実践し、家庭環境をマネジメントしていく必要があります。ですから、マザーズセラピーはお子さまだけではなくて、お母さまにも参加して頂くスタイルにしました。
● マザーズセラピーでは催眠状態を利用しません 心理セラピーでは、潜在意識にアクセスしやすい催眠状態を利用して過去に戻る療法がよく知られていますが、マザーズセラピーは顕在意識優位のまま(いつもどおりの状態のまま)、癒しの効果を得ることができます。
● NLPの心理療法を用います NLPとは、脳の取り扱い説明書という異名をもつ、神経言語プログラミングと呼ばれる心理療法です。言葉が身体と感情にどれほど大きく影響しているかを実感できる、画期的な療法です。歩いたり、立ち止まったり、紙に書いたりなど、身体を使って思考と感情を身体とリンクさせるフィジカルワークが中心となります。
※なお本講座は、米国NLP協会ならびにその他のNLPの資格認定制度とは何の関係もありません。「NLPを教える」という目的の講座でもありません。あくまでいじめの解決に有効なセラピー技術をお教えするための講座です。
● 悩みを話される必要はありません 不登校やいじめの問題はとても深刻なため、悩みを人に話せないことがほとんどです。逆に人に話せる=言葉にできる段階であれば半分は解決したも同然なのです。お子さまが悩みを話せない、或いは自分の悩みを把握できなくて、ただつらいというだけの状態でも大丈夫です。歓迎いたします。
● ワークの効果をその場で実感できます 過去の経験は変えることができませんし、当然記憶もそのままなのですが、未来への展望が明確になることによって自信を取り戻し、今まで抱え続けていたダメージを一枚の写真くらいコンパクトなサイズにすることができます。これまで長い間、抱え続けてきた辛い気持ちは一体なんだったのだろう?と不思議な気持ちになってしまう、まるで魔法のようなワークです。
未来への展望が明確になり、未来へと歩み始めたお子さまは落ち着きを取り戻し、やがて傷つき体験そのものを受け入れられる時期がいずれやってきます。
それは1ヵ月先かも知れませんし、数年先かも知れません。過去を受け入れる時期はお子さま自身の心が一番よく知っていて、それを受け入れられる柔軟性や自分への確信、タフな心などが育ったときに、過去に起きたことをきちんと思い出し、その体験を現実として自分の中に取り込みます。
お子さまがつらい体験を乗り越え、真の意味での落ち着きを取り戻すと、自分の気持ちはもとより人の気持ちも手に取るように分かるようになり、そして、自分も人も大切にできるようになるでしょう。